ロキソニンテープは、肩こりそのものを根本的に治す薬ではありません。ただし、肩こりに伴って肩に痛みが出ている場合や、筋肉・関節まわりに炎症を伴う痛みがある場合には、痛みを和らげる目的で使われることがあります。
一方で、慢性的な重だるさ、姿勢不良、血行不良、長時間のデスクワーク、ストレスなどが原因の肩こりは、ロキソニンテープだけでは改善しにくいことがあります。その場合は、湿布だけに頼るのではなく、ストレッチ、姿勢改善、温めるケア、生活習慣の見直し、必要に応じた医療機関や整体・整骨院への相談も大切です。
ロキソニンテープは肩こりに効く?
ロキソニンテープは、肩こりそのものを根本から治す薬ではありません。ただし、肩こりに伴って肩に痛みが出ている場合や、筋肉・関節まわりに炎症を伴うような痛みがある場合には、痛みをやわらげる目的で使われることがあります。
特に市販薬のロキソニンSテープは、効能・効果として「肩こりに伴う肩の痛み」が記載されている外用鎮痛消炎薬です。そのため、「肩が重い」「なんとなく張っている」というこり感そのものよりも、「肩こりに痛みが伴っている状態」に対して使う薬と考えると分かりやすいです。
一方で、慢性的な肩こりは、姿勢の悪さ、長時間同じ姿勢を続けること、運動不足、精神的ストレス、冷え、デスクワークやスマートフォンの使用などが関係して起こることがあります。日本整形外科学会でも、肩こりの原因として、首や背中が緊張する姿勢、猫背・前かがみ、運動不足、精神的ストレス、長時間同じ姿勢をとることなどを挙げています。
つまり、ロキソニンテープは「肩こりによる肩の痛みを一時的に抑える選択肢」にはなりますが、肩こりを起こしている姿勢や生活習慣、筋肉の硬さ、血行不良まで直接改善するものではありません。
| 種類 | 主な原因 | 炎症の有無 |
|---|---|---|
| 筋緊張性肩こり | 姿勢不良・ストレス・血行不良 | なし |
| 頚肩腕症候群 | 頸椎の異常や神経圧迫 | あり |
| 肩関節周囲炎(五十肩) | 関節包の炎症・癒着 | あり |
| 筋・筋膜性疼痛症候群 | トリガーポイントによる関連痛 | 微炎症あり |
肩こりに伴う「肩の痛み」には効果が期待できる
キソニンテープが役立ちやすいのは、肩こりに伴って肩まわりに痛みが出ているケースです。
たとえば、長時間のデスクワークのあとに肩が痛む、肩を動かすとズキッとする、筋肉痛のような痛みがある、首の付け根から肩にかけて痛みを感じるといった場合は、ロキソニンテープのような外用鎮痛消炎薬が痛みの緩和に役立つことがあります。
ロキソニンSテープには、ロキソプロフェンナトリウム水和物という成分が配合されています。この成分は、痛みや炎症に関わる物質の働きを抑えることで、痛みや炎症の症状をやわらげる目的で使われます。第一三共ヘルスケアの公式情報でも、ロキソプロフェンナトリウム水和物は痛みの原因物質であるプロスタグランジンの産生を抑えることで、痛み・炎症を抑えると説明されています。
そのため、肩こりであっても「重い」「だるい」だけではなく、肩に痛みが出ている場合には、ロキソニンテープを使うことで一時的に楽になる可能性があります。
慢性的な肩こりや重だるさには効きにくいことがある
ロキソニンテープが効きにくいのは、痛みよりも重だるさ、張り感、疲労感が中心の慢性的な肩こりです。
たとえば、肩がずっと重い、首から肩甲骨まわりが張っている、温めると楽になる、同じ姿勢を続けるとつらくなる、ストレッチをすると少し軽くなるといった場合は、筋肉の緊張や血行不良、姿勢不良が関係していることが多いです。
このような肩こりは、ロキソニンテープで痛みが一時的に軽くなることはあっても、根本的な改善にはつながりにくいです。痛みを抑えるだけでなく、肩甲骨まわりを動かす、同じ姿勢を続けない、入浴で体を温める、デスク環境を見直す、スマートフォンを見る姿勢を整えるといった対策も必要になります。
日本整形外科学会でも、肩こりの予防として、同じ姿勢を長く続けないこと、肩を温めて血行を良くすること、適度な運動や体操、入浴によるリラックスなどを挙げています。
ロキソニンテープで痛みをごまかし続けないことが大切
ロキソニンテープは便利な薬ですが、自己判断で長く使い続けるのは避けた方がよいです。
市販のロキソニンSテープは、1日1回患部に貼って使う薬で、15歳未満の小児は使用できません。また、1日あたり4枚を超えて使用しないこと、連続して2週間以上使用しないこと、5〜6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止して相談することなどが記載されています。
肩こりだと思っていても、腕や手のしびれ、強い痛み、夜間痛、肩が上がらない、頭痛や吐き気を伴う、痛みが長く続くといった症状がある場合は、単なる肩こりではない可能性もあります。日本整形外科学会でも、肩こりには頚椎疾患、肩関節疾患、高血圧症、眼疾患、耳鼻咽喉疾患などが関係する場合があると説明しています。
ロキソニンテープは、肩こりに伴う肩の痛みを一時的にやわらげるための選択肢です。しかし、肩こりを繰り返している場合は、薬だけに頼るのではなく、姿勢、生活習慣、筋肉の使い方、血行不良などを見直すことが大切です。痛みが続く場合や、しびれ・強い痛みを伴う場合は、湿布だけで様子を見ず、早めに医療機関へ相談しましょう。
ロキソニンテープが効きやすい肩こり・効きにくい肩こり
ロキソニンテープは、すべての肩こりに同じように効くわけではありません。効きやすいのは、肩こりに伴って「痛み」がはっきり出ているケースです。一方で、肩が重い、張っている、だるい、慢性的にこっているという状態では、ロキソニンテープだけでは十分に改善しにくい場合があります。
ロキソニンSテープは、効能・効果として「肩こりに伴う肩の痛み」が記載されている外用鎮痛消炎薬です。つまり、肩こりそのものを根本から治すというより、肩こりによって出ている肩の痛みを一時的にやわらげる目的で使うものと考えると分かりやすいです。
ロキソニンテープが効きやすい肩こり
ロキソニンテープが効きやすいのは、肩まわりに炎症や痛みが出ているような肩こりです。
たとえば、長時間のデスクワークや家事、重い荷物を持ったあとに肩が痛む場合、首の付け根から肩にかけてズキッとした痛みがある場合、肩を動かしたときに痛みを感じる場合などは、ロキソニンテープによって痛みがやわらぐ可能性があります。
特に、次のような肩こりはロキソニンテープが合いやすい傾向があります。
・肩こりに加えて肩の痛みがある
・肩を押すと痛みを感じる
・肩や首の付け根に局所的な痛みがある
・仕事や運動のあとに肩まわりが痛くなった
・湿布を貼ると痛みが軽くなる感覚がある
・肩を動かすと筋肉痛のような痛みがある
・一時的に痛みを抑えて日常生活を楽にしたい
ロキソニンテープに含まれるロキソプロフェンナトリウム水和物は、痛みや炎症に関わる物質の働きを抑える成分です。そのため、肩こりの中でも「痛み」が目立つ状態では、貼ることでつらさを軽減しやすくなります。
ただし、痛みが軽くなったからといって、肩こりの原因が完全になくなったわけではありません。姿勢の悪さや長時間同じ姿勢、肩甲骨まわりの動きの悪さが残っていれば、薬の効果が切れたあとに再び肩こりを感じることがあります。
ロキソニンテープが効きにくい肩こり
ロキソニンテープが効きにくいのは、痛みよりも「重だるさ」「張り」「疲労感」「血行不良」が中心の肩こりです。
たとえば、肩が常に重い、首から肩甲骨にかけて張っている、温めると楽になる、ストレッチをすると軽くなる、長時間座っていると悪化するような肩こりは、筋肉の緊張や姿勢のクセが関係していることが多いです。
日本整形外科学会でも、肩こりの原因として、首や背中が緊張する姿勢、猫背・前かがみ、運動不足、精神的ストレス、長時間同じ姿勢を続けることなどを挙げています。
このような肩こりでは、ロキソニンテープで一時的に痛みが軽くなることはあっても、根本的な改善にはつながりにくいです。筋肉が硬くなっている、肩甲骨が動きにくい、首が前に出ている、背中が丸くなっているといった状態が続いている場合は、湿布だけでなく、姿勢の見直しやストレッチ、入浴、軽い運動などを組み合わせることが大切です。
特に、次のような肩こりはロキソニンテープだけでは改善しにくい傾向があります。
・肩が重いだけで痛みは少ない
・慢性的に肩がこっている
・デスクワークをすると毎回つらくなる
・猫背や巻き肩の自覚がある
・温めると楽になる
・ストレッチや入浴で軽くなる
・睡眠不足やストレスで悪化しやすい
・肩甲骨まわりまで硬く感じる
このタイプの肩こりは、痛み止めで抑えるよりも、肩こりを起こしやすい体の使い方を変えることが重要です。ロキソニンテープを使う場合でも、あくまで一時的な対処として考え、肩こりを繰り返さないためのケアを同時に行う必要があります。
肩こり以外の原因が隠れている場合もある
ロキソニンテープを貼っても痛みが変わらない場合や、症状が何度もぶり返す場合は、単なる肩こりではない可能性もあります。
たとえば、腕や手のしびれがある、肩が上がらない、首を動かすと腕まで痛みが走る、頭痛や吐き気を伴う、夜も眠れないほど痛いといった場合は、首の神経、肩関節、内科的な病気などが関係していることもあります。
日本整形外科学会でも、肩こりには頚椎疾患、肩関節疾患、高血圧症、眼疾患、耳鼻咽喉疾患などが関係する場合があると説明されています。
そのため、ロキソニンテープを貼っても改善しない肩こりを「ただのこり」と決めつけるのは注意が必要です。数日使っても変化がない場合や、痛み・しびれ・可動域の制限がある場合は、早めに医療機関へ相談した方が安心です
日本臨床整形外科学会では、肩こりは肩甲骨周囲の筋肉の血行不良によって筋肉が硬くなる状態と説明されています。また、原因には体形、職業、生活環境、ストレスなどが関係し、治療では姿勢や環境など原因の改善が第一で、症状がひどい場合は内服や湿布を使うこともあるとされています。
出典:日本臨床整形外科学会「肩こり」
効きやすいかどうかは「痛みの有無」で考える
ロキソニンテープを使うか迷ったときは、まず「肩こりに痛みが伴っているか」を確認すると判断しやすくなります。
肩が痛い、押すと痛い、動かすと痛いという場合は、ロキソニンテープが役立つ可能性があります。一方で、肩が重い、張っている、姿勢が悪いとつらくなる、温めると楽になるという場合は、湿布だけに頼るよりも、血行を促すケアや姿勢改善を優先した方がよいでしょう。
ロキソニンテープは、肩こりに伴う肩の痛みをやわらげるための選択肢です。しかし、慢性的な肩こりを繰り返している場合は、痛みを抑えるだけでなく、肩こりの原因になっている姿勢、筋肉の緊張、生活習慣まで見直すことが大切です。
ロキソニンテープとは?有効成分と効果の仕組み
ロキソニンテープとは、肩や腰、関節、筋肉などの痛みに使われる外用鎮痛消炎薬です。飲み薬ではなく、痛みがある部分に直接貼って使うタイプの薬で、市販薬のロキソニンSテープは第2類医薬品に分類されています。効能・効果には「腰痛」「肩こりに伴う肩の痛み」「関節痛」「筋肉痛」「腱鞘炎」「肘の痛み」「打撲」「捻挫」などが記載されています。
肩こりに使う場合に大切なのは、ロキソニンテープは「肩こりそのもの」を根本から治す薬ではなく、「肩こりに伴う肩の痛み」を一時的にやわらげるための薬だという点です。肩が重い、張っている、だるいといった慢性的なこり感よりも、肩こりに痛みが加わっているときに使う薬と考えると分かりやすいです。
有効成分はロキソプロフェンナトリウム水和物
ロキソニンSテープの有効成分は、ロキソプロフェンナトリウム水和物です。ロキソニンという名前はよく知られていますが、実際に痛みや炎症を抑える働きをする中心成分が、このロキソプロフェンナトリウム水和物です。
ロキソニンSテープでは、膏体100g中にロキソプロフェンナトリウム水和物が5.67g配合されており、無水物として5gに相当します。公式情報では、この成分は炎症や痛みのもとになるプロスタグランジンを抑える働きがあると説明されています。
プロスタグランジンとは、体の中で炎症や痛みに関係する物質のひとつです。筋肉や関節まわりに負担がかかったとき、炎症反応が起こると痛みを感じやすくなります。ロキソプロフェンナトリウム水和物は、その痛みの原因に関わる物質の働きを抑えることで、肩まわりの痛みをやわらげる仕組みです。
貼ることで痛みのある部分に成分が届く
ロキソニンテープは、飲み薬のように全身へ作用させるのではなく、痛みがある部分に貼って使います。テープを貼ることで、有効成分が皮膚から吸収され、肩や腰などの患部に届きます。ロキソニンSテープの特徴として、肌から吸収された成分が活性型に変化し、痛みのある部分へ浸透して作用すると説明されています。
肩こりの場合、首の付け根から肩、背中にかけて張りや痛みを感じることが多く、特に僧帽筋という大きな筋肉が関係しやすいとされています。日本整形外科学会でも、肩こりは首すじ、首のつけ根から肩・背中にかけて張った、凝った、痛いなどの症状が出ると説明されています。
そのため、肩こりに伴って肩に痛みが出ている場合は、痛みを感じる部分にロキソニンテープを貼ることで、局所的な痛みの軽減が期待できます。
痛みは抑えられても、肩こりの原因までは改善しない
ロキソニンテープの効果を考えるうえで注意したいのは、痛みを抑えることと、肩こりの原因を改善することは別だという点です。
肩こりは、長時間同じ姿勢を続けること、猫背や前かがみの姿勢、運動不足、精神的ストレス、冷房による冷え、ショルダーバッグの使用など、さまざまな要因で起こります。日本整形外科学会でも、肩こりの原因として姿勢の悪さ、運動不足、精神的ストレス、長時間同じ姿勢をとることなどを挙げています。
つまり、ロキソニンテープで肩の痛みが軽くなっても、猫背、巻き肩、デスクワーク時の姿勢、肩甲骨まわりの動きの悪さ、筋肉の緊張が残っていれば、再び肩こりを感じる可能性があります。薬で痛みを抑えることは大切ですが、それだけで肩こりを根本から解決できるわけではありません。
PMDAの医療用医薬品情報では、ロキソニンテープ50mg/100mgの一般名・成分名がロキソプロフェンナトリウム水和物であること、また薬効薬理として、皮膚から吸収された後に活性代謝物へ変換され、急性炎症・慢性炎症・疼痛に対して抗炎症・鎮痛作用を示すことが記載されています。
出典:PMDA「ロキソニンテープ50mg/ロキソニンテープ100mg 添付文書」
ロキソニンテープは「痛みを一時的に抑える薬」として使う
ロキソニンテープは、肩こりに伴う肩の痛みをやわらげたいときに役立つ選択肢です。しかし、公式情報でも「痛みやはれ等の原因になっている病気を治療するのではなく、痛みやはれ等の症状のみを治療する薬剤」と説明されています。
そのため、ロキソニンテープは「肩こりを治す薬」ではなく、「肩こりに伴う肩の痛みを一時的に抑える薬」と考えることが大切です。仕事中の痛みを軽くしたい、家事や日常生活で肩の痛みがつらい、一時的に痛みを抑えて動きやすくしたいという場面では役立ちますが、慢性的に肩こりを繰り返している場合は、姿勢改善、ストレッチ、入浴、適度な運動、整体や医療機関での相談などもあわせて検討した方がよいでしょう。
ロキソニンテープの効果を正しく理解することで、「貼れば肩こりが治る」と過度に期待するのではなく、痛みを抑えながら肩こりの原因にも向き合うことができます
ロキソニンSテープと処方薬のロキソニンテープの違い
ロキソニンSテープと、病院で処方されるロキソニンテープは、どちらもロキソプロフェンナトリウム水和物を有効成分とする外用鎮痛消炎薬です。名前が似ているため混同されやすいですが、大きな違いは「市販薬として自分で購入できるか」「医師の診察を受けて処方されるか」という点です。
市販薬のロキソニンSテープは、薬局やドラッグストアなどで購入できる第2類医薬品です。一方、処方薬のロキソニンテープ50mg・100mgは、医療機関で医師が症状を確認したうえで処方される医療用医薬品です。市販薬のロキソニンSテープも、処方薬のロキソニンテープも、基本的には「痛みや炎症を抑えるために貼る薬」という点は共通しています。
市販薬のロキソニンSテープは自分で購入できる
ロキソニンSテープは、肩や腰、関節などの痛みに対して使える市販薬です。効能・効果には、腰痛、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、筋肉痛、腱鞘炎、肘の痛み、打撲、捻挫などが記載されています。用法は1日1回、患部に貼付する使い方です。
肩こりで使う場合に重要なのは、「肩こりに伴う肩の痛み」が対象になっている点です。肩が重い、張っている、だるいという慢性的なこり感そのものよりも、肩こりによって痛みが出ているときに使う薬と考えると分かりやすいです。
また、市販薬は自己判断で使用できる分、使用上の制限を守ることが大切です。ロキソニンSテープは15歳未満は使用できず、1日あたり4枚を超えて使わないこと、連続して2週間以上使用しないことが記載されています。さらに、5〜6日間使用しても症状がよくならない場合は、他の疾患の可能性もあるため、使用を中止して医師・薬剤師・登録販売者に相談する必要があります。
処方薬のロキソニンテープは医師の判断で使う薬
処方薬のロキソニンテープには、ロキソニンテープ50mgとロキソニンテープ100mgがあります。ロキソニンテープ50mgは7cm×10cm、ロキソニンテープ100mgは10cm×14cmで、用法はいずれも1日1回、患部に貼付するとされています。
処方薬の効能・効果は、変形性関節症、筋肉痛、外傷後の腫れや痛みなどの消炎・鎮痛です。市販薬のロキソニンSテープには「肩こりに伴う肩の痛み」という表現がありますが、処方薬の添付文書では「肩こり」という言葉が前面に出ているわけではなく、医師が症状や原因を見たうえで必要性を判断します。
処方薬は、痛みの場所や範囲、炎症の程度、持病、妊娠の可能性、ぜんそくの既往、他の薬との兼ね合いなどを踏まえて処方されます。そのため、同じロキソプロフェン系の貼り薬であっても、「病院でもらったものだから自由に長く使ってよい」というわけではありません。医師から貼る場所、枚数、使用期間の指示がある場合は、その内容を優先する必要があります。
成分やサイズはかなり近いが、使い方の前提が違う
ロキソニンSテープは、膏体100g中にロキソプロフェンナトリウム水和物5.67gを含み、1枚あたり7cm×10cm、膏体量1gとされています。処方薬のロキソニンテープ50mgも、1枚7cm×10cmで、ロキソプロフェンナトリウム水和物56.7mgを含み、無水物として50mgに相当します。
このため、一般的な7cm×10cmサイズで比べると、有効成分やサイズはかなり近い製品と考えられます。ただし、読者向けの記事では「同じだからどちらを使ってもよい」と断定するよりも、「成分や規格は近いが、市販薬は自己判断で短期間使う薬、処方薬は医師の診断に基づいて使う薬」と説明した方が安全です。
特に肩こりの場合、ロキソニンSテープを貼って痛みが一時的に軽くなることはありますが、姿勢の悪さ、筋肉の緊張、血行不良、ストレス、運動不足などが原因で起こる慢性的な肩こりまで改善するわけではありません。薬で痛みを抑えることと、肩こりの原因を見直すことは分けて考える必要があります。
第一三共ヘルスケアでは、ロキソニンSテープの効能・効果、用法・用量、使用上の注意が公開されています。PMDAでは、医療用のロキソニンテープ50mg/100mgについて、一般名・成分名がロキソプロフェンナトリウム水和物であることや、添付文書情報が公開されています。
出典:第一三共ヘルスケア「ロキソニンSテープ」、PMDA「ロキソニンテープ50mg/ロキソニンテープ100mg」
ロキソニンSテープと処方薬の違いを比較
| 項目 | ロキソニンSテープ | 処方薬のロキソニンテープ |
|---|---|---|
| 分類 | 市販薬、第2類医薬品 | 医療用医薬品 |
| 入手方法 | 薬局・ドラッグストアなどで購入 | 医師の診察後に処方 |
| 主な成分 | ロキソプロフェンナトリウム水和物 | ロキソプロフェンナトリウム水和物 |
| 使い方 | 1日1回、患部に貼付 | 1日1回、患部に貼付 |
| 肩こりへの表記 | 肩こりに伴う肩の痛み | 添付文書上は変形性関節症、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛など |
| 使用期間の目安 | 連続して2週間以上使用しない | 医師の指示に従う |
| 相談の目安 | 5〜6日使っても改善しない場合 | 症状や副作用があれば医師・薬剤師へ相談 |
迷ったときは市販薬で様子を見るより相談が安心
軽い肩の痛みで、原因がはっきりしている場合は、市販のロキソニンSテープを短期間使う選択肢があります。たとえば、デスクワーク後に肩が痛い、重い荷物を持ったあとに肩まわりが痛む、肩こりに伴って局所的な痛みがあるといった場合です。
一方で、痛みが強い、肩が上がらない、腕や手にしびれがある、首から腕にかけて痛みが走る、頭痛や吐き気を伴う、数日使っても改善しないといった場合は、市販薬だけで様子を見るのは避けた方が安心です。肩こりだと思っていても、首の神経、肩関節、内科的な病気などが関係していることもあります。
ロキソニンSテープと処方薬のロキソニンテープは、どちらも痛みを抑えるための貼り薬ですが、使う前提が異なります。市販薬は自分で購入できる反面、短期間の対処として正しく使うことが大切です。処方薬は医師の診断に基づいて使う薬なので、貼る枚数や期間、併用薬の注意点などは医師や薬剤師の指示に従いましょう。
肩こりにロキソニンテープを貼る場所と使い方
肩こりでロキソニンテープを使う場合は、「肩がこっている場所に何となく貼る」のではなく、痛みを感じる部分を確認してから貼ることが大切です。ロキソニンSテープは、効能・効果として「肩こりに伴う肩の痛み」が記載されている外用鎮痛消炎薬で、用法は1日1回、患部に貼付するとされています。
肩こりは、首すじ、首のつけ根、肩、背中にかけて、張り・こり・痛みを感じることがあります。日本整形外科学会でも、肩こりの症状は首すじから肩、背中にかけて出ると説明されています。 そのため、ロキソニンテープを貼る場所も、ただ肩の上に貼るだけでなく、自分が痛みを感じている範囲に合わせて選ぶことが重要です。
基本は「痛みを感じる場所」に貼る
ロキソニンテープは、痛みや炎症を抑える成分を皮膚から患部へ届ける貼り薬です。そのため、基本的には「一番痛い場所」「押すと痛い場所」「動かしたときに痛みを感じる場所」を目安に貼ります。
肩こりで貼る場所の例としては、次のような部位が考えられます。
・首の付け根から肩にかけて痛む場合は、首の付け根より少し外側の肩上部
・肩の上がズーンと重く痛む場合は、肩の盛り上がっている部分
・肩甲骨の内側が痛む場合は、肩甲骨の内側寄りの背中
・デスクワーク後に肩全体が痛む場合は、左右で痛みが強い側の肩上部
・肩を回したときに痛む場合は、動かして痛みが出る周辺
・押して気持ちいい場所ではなく、痛みを感じる中心部分
・広範囲に貼るより、痛みが強いポイントを優先する場所
ただし、首の前側、のどの近く、目の周囲、粘膜、傷口、湿疹、かぶれ、化膿している部分には使用できません。ロキソニンSテープの公式情報でも、目の周囲や粘膜、湿疹・かぶれ・傷口、みずむし・たむし等や化膿している患部には使用しないよう記載されています。
肩こりで貼る位置は「首」よりも「肩まわり」を意識する
肩こりというと首のすぐ近くに貼りたくなる人もいますが、ロキソニンテープを貼るときは、首の細い部分や髪の生え際に無理に貼るよりも、肩の上部や肩甲骨まわりなど、テープが安定して貼れる場所を選んだ方が使いやすいです。
特に、首を前に出す姿勢や猫背が続くと、首の付け根から肩の上にかけて負担がかかりやすくなります。この場合は、首の真後ろではなく、首の付け根から肩先に向かうライン上で、痛みが強い場所を確認して貼るとよいでしょう。
肩甲骨の内側まで痛みや張りを感じる場合は、肩の上だけに貼っても十分に楽にならないことがあります。その場合は、痛みが肩甲骨の内側にあるのか、肩の上にあるのかを確認し、痛みの中心に近い場所を選ぶことが大切です。
貼る前は汗や水分をふき取る
ロキソニンテープを貼る前は、肌の汗や水分をよくふき取ります。汗をかいていたり、入浴後で肌がぬれていたりすると、テープがはがれやすくなったり、密着しにくくなったりします。
公式情報でも、汗をかいたり患部がぬれているときは、よくふき取ってから使用するよう記載されています。 肩こりで使う場合も、仕事後や入浴後にそのまま貼るのではなく、肌が乾いた状態で貼るようにしましょう。
貼るときは、表面のライナーをはがし、痛みのある部分にしわが寄らないように密着させます。肩は服との摩擦や腕の動きではがれやすい部位なので、肩を少し下げた自然な姿勢で貼ると、動いたときに引っ張られにくくなります。
使用回数は1日1回、貼りすぎに注意する
ロキソニンSテープは、1日1回患部に貼付する薬です。ロキソニンSテープの場合、15歳未満の小児は使用できず、1日あたり4枚を超えて使用しないこと、連続して2週間以上使用しないことが記載されています。
肩こりがつらいと、左右の肩、首、背中などに何枚も貼りたくなることがあります。しかし、貼る枚数を増やせば効果が強くなるわけではありません。使いすぎると副作用のリスクが高くなる可能性があるため、決められた枚数や使用期間を守ることが大切です。
使用時の目安は次の通りです。
・ロキソニンSテープは1日1回を守る
・痛い場所を中心に貼る
・1日あたり4枚を超えて使わない
・15歳未満には使わない
・連続して2週間以上使わない
・他の外用鎮痛消炎薬と同時に使わない
・5〜6日使っても改善しない場合は相談する
ロキソニンSテープは、痛みや腫れの原因になっている病気そのものを治療する薬ではなく、痛みや腫れなどの症状を一時的に治療する薬と説明されています。 そのため、肩こりが長く続く場合は、貼り薬だけで対処し続けるのではなく、原因を確認することも必要です。
肌が弱い人はかぶれにも注意する
肩や首まわりは皮膚がこすれやすく、汗もかきやすい部位です。そのため、ロキソニンテープを貼るとかゆみ、赤み、かぶれ、ヒリヒリ感が出ることがあります。公式情報でも、使用後に発疹・発赤、かゆみ、はれ、ヒリヒリ感、かぶれ、水疱などが出た場合は、副作用の可能性があるため使用を中止して相談するよう記載されています。
皮膚が弱い人は、最初から長時間貼り続けるのではなく、肌の状態を確認しながら使うことが大切です。公式情報では、皮膚の弱い人は使用前に腕の内側などに小片を半日以上貼り、発疹・発赤・かゆみ・かぶれなどが起きないことを確認してから使用するよう説明されています。
特に、同じ場所に毎日貼り続けると肌トラブルが出やすくなることがあります。貼った部分が赤くなったり、かゆみが出たりした場合は、無理に使い続けないようにしましょう。
貼っても改善しない肩こりは早めに相談する
ロキソニンテープを貼っても肩こりや肩の痛みが改善しない場合は、単なる肩こりではない可能性もあります。肩こりは、姿勢や筋肉の緊張だけでなく、首の疾患、肩関節の問題、内科的な病気などが関係していることもあります。日本整形外科学会でも、肩こりには頚椎疾患、肩関節疾患、高血圧症、眼疾患、耳鼻咽喉疾患などが関係する場合があると説明されています。
特に、次のような症状がある場合は、湿布だけで様子を見るのではなく、医療機関へ相談した方が安心です。
・腕や手にしびれがある
・肩が上がらない
・首を動かすと腕まで痛みが走る
・夜眠れないほど痛い
・頭痛や吐き気を伴う
・痛みが日に日に強くなっている
・5〜6日使用しても症状がよくならない
ロキソニンテープは、肩こりに伴う肩の痛みを一時的にやわらげるための薬です。正しい場所に貼ることで痛みの軽減は期待できますが、姿勢の悪さ、筋肉の硬さ、血行不良、ストレス、長時間のデスクワークなど、肩こりの原因まで直接改善するわけではありません。
そのため、痛みが強い日はロキソニンテープで対処しながら、普段は肩甲骨を動かす、同じ姿勢を避ける、入浴で温める、枕やデスク環境を見直すなど、肩こりを繰り返さないためのケアもあわせて行うことが大切です。
ロキソニンテープを使う前に注意したい副作用・禁忌
ロキソニンテープは外用薬ですが、副作用や使用できないケースがないわけではありません。肩こりに伴う肩の痛みに使う場合でも、皮膚トラブル、アレルギー、ぜんそく、妊娠中の使用などには注意が必要です。
特に、過去にロキソニンやNSAIDs系の薬でアレルギー症状を起こしたことがある人、ぜんそくを指摘されたことがある人、妊娠中の人、医師の治療を受けている人は、自己判断で使う前に医師や薬剤師へ相談しましょう。
皮膚の赤み・かゆみ・かぶれなどに注意する
ロキソニンテープを使ったあとに、貼った部分の赤み、かゆみ、はれ、ヒリヒリ感、かぶれ、水疱などが出ることがあります。湿布は皮膚に直接貼る薬なので、肌が弱い人や汗をかきやすい人は、特に皮膚トラブルに注意が必要です。
違和感があるのに貼り続けると、かぶれが悪化することがあります。赤みやかゆみが出た場合は、いったん使用を中止し、皮膚の状態を確認しましょう。同じ場所に連続して貼ると刺激を感じやすくなることもあるため、皮膚の状態を見ながら使うことが大切です。
また、傷口、湿疹、かぶれ、粘膜、目の周囲などには貼らないようにしましょう。肩こりで首の付け根に貼る場合も、皮膚が薄い場所や汗をかきやすい場所では刺激を感じることがあります。
アレルギーやぜんそくの既往がある人は注意する
ロキソニンテープの成分に対して過敏症を起こしたことがある人や、アスピリンぜんそくと呼ばれる症状の既往がある人は、使用に注意が必要です。外用薬であっても、NSAIDs系の薬に反応しやすい人では、ぜんそく発作やアレルギー症状が起こる可能性があります。
過去に解熱鎮痛薬、湿布、塗り薬などでじんましん、息苦しさ、かゆみ、発疹、顔の腫れなどが出たことがある人は、自己判断で使わない方が安心です。特に、薬を使ったあとに呼吸が苦しくなった経験がある人は、使用前に医師や薬剤師へ相談しましょう。
また、使用後すぐにじんましん、息苦しさ、動悸、声のかすれ、のどの違和感などが出た場合は、重いアレルギー反応の可能性もあるため、すぐに使用を中止して医療機関を受診することが大切です。
妊娠中・高齢者・長期間使用する場合は相談する
妊娠中、または妊娠している可能性がある人は、ロキソニンテープを使う前に医師や薬剤師へ相談しましょう。外用薬であっても、妊娠中は薬の使用に慎重な判断が必要です。
また、高齢者や、医師の治療を受けている人、ほかの薬を使用している人も注意が必要です。持病や服用中の薬によっては、自己判断で使わない方がよい場合があります。
ロキソニンテープは、痛みを一時的に抑える薬です。肩こりに伴う肩の痛みがあるときに使うことはありますが、長期間貼り続けることで肩こりの原因が改善するわけではありません。数日使っても改善しない場合や、痛みが強い場合、しびれ・夜間痛・肩が上がらない症状がある場合は、湿布で様子を見続けず医療機関に相談しましょう。
第一三共ヘルスケアでは、ロキソニンSテープの使用上の注意として、アレルギー症状の既往がある人、妊婦または妊娠していると思われる人、高齢者、気管支ぜんそくの診断を受けた人などは使用前に相談すること、使用後に皮膚症状や胃部不快感などが出た場合は中止して相談することが記載されています。PMDAの医療用添付文書では、成分に対する過敏症の既往歴がある人やアスピリンぜんそく、またはその既往歴がある人は禁忌とされています。
出典:第一三共ヘルスケア「ロキソニンSテープ」、PMDA「ロキソニンテープ50mg/100mg 添付文書」
ロキソニンテープが効かない肩こりで考えられる原因
ロキソニンテープを貼っても肩こりがあまり楽にならない場合、痛みの原因がロキソニンテープの得意な範囲とは違っている可能性があります。ロキソニンテープは、肩こりに伴う肩の痛みや筋肉痛などの痛みをやわらげる外用薬ですが、肩こりを起こしている姿勢や生活習慣、筋肉の硬さそのものを直接改善する薬ではありません。
そのため、湿布を貼って一時的に楽になる人もいれば、ほとんど変化を感じにくい人もいます。特に、慢性的な肩こりを繰り返している場合は、薬だけでなく、体の使い方や生活環境を見直すことが大切です。
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姿勢不良や長時間同じ姿勢が原因になっている
ロキソニンテープが効きにくい肩こりで多いのが、姿勢不良や長時間同じ姿勢による肩こりです。デスクワーク、スマートフォンの使用、前かがみの作業が続くと、首から肩、肩甲骨まわりの筋肉に負担がかかりやすくなります。
このような肩こりは、湿布を貼って痛みが少し楽になっても、原因となる姿勢や作業環境が変わらなければ再びこりを感じやすくなります。特に、猫背、巻き肩、顔が前に出る姿勢が続く人は、肩まわりの筋肉が常に緊張しやすく、慢性的な重だるさにつながります。
ロキソニンテープで一時的に痛みを抑えるだけでなく、椅子や机の高さを見直す、画面の位置を目線に近づける、1時間に1回は肩や首を動かすなど、日常の姿勢を整えることが必要です。
血行不良や筋肉の硬さが強くなっている
肩こりが長く続いている人は、筋肉の緊張や血行不良が強くなっていることがあります。肩や首まわりの筋肉が硬くなると、血流が悪くなり、疲労感や重だるさ、張り感を感じやすくなります。
このタイプの肩こりは、ロキソニンテープだけでは改善しにくいことがあります。ロキソニンテープは痛みを抑える薬ですが、筋肉を直接ほぐしたり、血流を大きく改善したりする薬ではありません。そのため、肩が重い、温めると楽になる、動かすと少し軽くなるという人は、血行不良や筋肉の硬さが関係している可能性があります。
この場合は、入浴で体を温める、肩甲骨まわりを動かす、軽いストレッチを行う、長時間同じ姿勢を避けるなどのケアを組み合わせることが大切です。
首や肩の病気が隠れている可能性がある
ロキソニンテープを貼っても改善しない肩こりの中には、単なる筋肉のこりではなく、首や肩の病気が関係している場合もあります。
たとえば、腕や手にしびれがある、首を動かすと痛みが強くなる、肩が上がらない、夜寝ているときにも痛む、痛みがどんどん強くなるといった場合は、首の神経や肩関節の問題が隠れている可能性があります。
このような症状がある場合、湿布で一時的に痛みをごまかしていると、原因に気づくのが遅れることがあります。数日使っても改善しない場合や、しびれ・強い痛み・夜間痛を伴う場合は、自己判断で使い続けず、整形外科などの医療機関に相談しましょう。
肩こりを繰り返さないためにできるセルフケア
ロキソニンテープで肩の痛みが一時的に楽になっても、肩こりの原因が残っていると、時間が経ってからまた同じようにつらくなることがあります。特に、長時間のデスクワーク、スマートフォンの使用、猫背、巻き肩、運動不足、冷え、ストレスなどが続いている場合は、湿布だけでは根本的な対策になりにくいです。
肩こりを繰り返さないためには、痛みを抑えるケアだけでなく、肩こりが起こりにくい体の使い方や生活習慣を整えることが大切です。無理な運動をする必要はありませんが、毎日の中で少しずつ肩まわりを動かし、筋肉を固めない習慣を作ることが予防につながります。
肩甲骨まわりをこまめに動かす
肩こりを繰り返す人は、肩甲骨まわりの動きが少なくなっていることがあります。デスクワークやスマートフォンの操作が長いと、腕が前に出た姿勢が続き、肩甲骨が外側に開いたまま固まりやすくなります。その結果、首や肩の筋肉に負担がかかり、肩こりを感じやすくなります。
まずは、肩を大きく回す、肩甲骨を背中の中央に寄せる、両腕を上げて背伸びをするなど、簡単な動きから始めるとよいでしょう。ポイントは、痛みを我慢して無理に動かすのではなく、気持ちよく動かせる範囲で行うことです。
仕事中であれば、1時間に1回だけでも肩を回したり、胸を開くように伸びをしたりするだけで、筋肉が固まりにくくなります。ロキソニンテープで痛みが落ち着いているときこそ、肩甲骨まわりを動かして、こりを繰り返しにくい状態を作ることが大切です。
デスク環境と姿勢を見直す
肩こりを繰り返す原因として多いのが、長時間の前かがみ姿勢です。パソコン画面が低い、椅子が合っていない、机が高すぎる、スマートフォンを下向きで見る時間が長いと、首や肩に負担がかかりやすくなります。
デスクワークでは、画面の高さを目線に近づけ、背中を丸めすぎないように意識しましょう。椅子に深く座り、足裏が床につく状態を作ると、体全体が安定しやすくなります。肘が浮いた状態でキーボードを打つと肩に力が入りやすいため、腕を軽く支えられる位置に調整することも大切です。
姿勢をよくしようとして胸を張りすぎる必要はありません。大切なのは、同じ姿勢を長く続けないことです。こまめに立ち上がる、首や肩を軽く動かす、作業の合間に深呼吸するなど、小さなリセットを増やすことで、肩こりの再発予防につながります。
温めるケアと生活習慣の見直しを取り入れる
慢性的な肩こりは、冷えや血行不良、睡眠不足、ストレスとも関係します。肩が重い、張っている、温めると楽になるという人は、入浴やホットタオルなどで肩まわりを温めるケアを取り入れるとよいでしょう。
シャワーだけで済ませることが多い人は、できる範囲で湯船につかる時間を作るのがおすすめです。体が温まると筋肉の緊張がゆるみやすくなり、肩まわりのこわばりも軽く感じやすくなります。寝る前に首や肩を軽く伸ばす習慣を作ると、睡眠中のこわばり対策にもつながります。
また、肩こりは体だけでなく、ストレスや緊張状態とも関係します。忙しい日ほど肩に力が入りやすいため、深呼吸をする、短時間でも歩く、睡眠時間を確保するなど、日常の負担を少しずつ減らすことも大切です。ロキソニンテープは痛みを抑える手段のひとつですが、肩こりを繰り返さないためには、体を固めない生活習慣を整えることが重要です。
ロキソニンテープと肩こりに関するよくある質問
ロキソニンテープは、肩こりに伴う肩の痛みに使える市販薬ですが、使い方を間違えると十分な効果を感じにくかったり、肌トラブルにつながったりすることがあります。ここでは、肩こりでロキソニンテープを使うときによくある疑問をまとめます。
Q:ロキソニンテープは肩こりに効きますか?
A:肩こりに伴って肩の痛みがある場合は、痛みをやわらげる目的で使えることがあります。市販のロキソニンSテープには、効能・効果として「肩こりに伴う肩の痛み」が記載されています。ただし、肩が重い、張っている、だるいといった慢性的なこり感そのものを根本から治す薬ではありません。痛みを一時的に抑える薬として考え、肩こりを繰り返す場合は姿勢や生活習慣の見直しも必要です。
Q:肩こりの場合、ロキソニンテープはどこに貼ればいいですか?
A:基本は、痛みを感じる場所に貼ります。首の付け根から肩にかけて痛む場合は肩の上部、肩甲骨の内側が痛む場合は肩甲骨まわりなど、実際に痛みを感じる部分を確認して貼ることが大切です。ただし、目の周囲、粘膜、傷口、湿疹、かぶれ、化膿している部分には使用できません。首の前側やのどの近くに無理に貼るのも避けましょう。
Q:ロキソニンテープは1日に何枚まで使えますか?
A:ロキソニンSテープは、1日1回患部に貼る薬です。1日あたり4枚を超えて使用しないよう記載されています。肩こりがつらいからといって、首、肩、背中に何枚も貼れば効果が強くなるわけではありません。貼りすぎは副作用や肌トラブルの原因になる可能性があるため、使用枚数は必ず守りましょう。
Q:ロキソニンテープは何日くらい続けて使ってもいいですか?
A:ロキソニンSテープは、連続して2週間以上使用しないよう記載されています。また、5〜6日間使用しても症状がよくならない場合は、使用を中止して医師、薬剤師、登録販売者に相談することが大切です。肩こりだと思っていても、首の神経や肩関節の問題など、別の原因が隠れていることもあります。
Q:ロキソニンテープを貼ったまま寝ても大丈夫ですか?
A:使用方法としては1日1回貼る薬ですが、貼った部分にかゆみ、赤み、ヒリヒリ感、かぶれなどが出る場合は、貼り続けずに使用を中止してください。特に肌が弱い人は、長時間貼ることでかぶれやすくなることがあります。初めて使う場合や皮膚が弱い場合は、肌の状態を確認しながら使うことが大切です。
Q:お風呂の前後にロキソニンテープを貼ってもいいですか?
A:入浴前には、テープをはがしておく方がよいです。また、入浴後すぐは肌が温まっていて、汗や水分も残りやすいため、かぶれやはがれの原因になることがあります。貼る場合は、汗や水分をよくふき取り、肌が落ち着いてから貼るようにしましょう。公式情報でも、汗をかいたり患部がぬれているときは、よくふき取ってから使用するよう説明されています。
Q:ロキソニンテープと飲み薬のロキソニンは一緒に使ってもいいですか?
A:自己判断での併用は避け、医師や薬剤師に相談してください。ロキソニンテープは貼り薬ですが、同じロキソプロフェン系の成分を含む薬と重なる場合があります。また、ロキソニンSテープの使用中は、他の外用鎮痛消炎薬を併用しないよう記載されています。すでに痛み止めを飲んでいる人、持病がある人、他の薬を使っている人は、購入前に相談した方が安心です。
Q:ロキソニンテープで肩こりは根本的に治りますか?
A:ロキソニンテープは、肩こりの原因そのものを治す薬ではありません。公式情報でも、痛みやはれの原因になっている病気を治療するのではなく、症状を治療する薬と説明されています。肩こりは、長時間同じ姿勢、猫背、運動不足、精神的ストレスなどが関係して起こることがあります。そのため、痛みを抑えるだけでなく、同じ姿勢を避ける、肩を温める、適度に体を動かす、入浴でリラックスするなどの対策も必要です。
Q:ロキソニンテープを貼っても肩こりが良くならないのはなぜですか?
A:肩こりの原因が、炎症や痛みだけではない可能性があります。筋肉の緊張、血行不良、姿勢のクセ、ストレス、首や肩の疾患などが関係している場合、ロキソニンテープだけでは十分に改善しないことがあります。日本整形外科学会でも、肩こりには頚椎疾患、肩関節疾患、高血圧症、眼疾患、耳鼻咽喉疾患などが関係する場合があると説明されています。痛みが続く場合は、湿布だけで様子を見ずに相談しましょう。
Q:ロキソニンテープを使わない方がよい人はいますか?
A:15歳未満の小児は使用できません。また、過去にロキソニンSテープやロキソプロフェンを含む薬でアレルギー症状を起こした人、ぜんそくを起こしたことがある人、妊婦または妊娠していると思われる人などは注意が必要です。使用前にパッケージや添付文書を確認し、不安がある場合は医師、薬剤師、登録販売者に相談してください。
Q:肩こりで病院に行った方がよい症状はありますか?
A:腕や手のしびれ、肩が上がらない、首を動かすと腕まで痛みが走る、夜眠れないほど痛い、頭痛や吐き気を伴う、痛みが日に日に強くなる場合は、早めに医療機関へ相談した方が安心です。また、ロキソニンテープを5〜6日使っても改善しない場合も、自己判断で使い続けないようにしましょう。肩こりに見えても、首や肩関節など別の問題が関係していることがあります。
ロキソニンテープのまとめ
ロキソニンテープは、肩こりに伴う肩の痛みを一時的にやわらげるための外用鎮痛消炎薬です。市販のロキソニンSテープには、効能・効果として「肩こりに伴う肩の痛み」が記載されており、有効成分のロキソプロフェンナトリウム水和物が、痛みや炎症に関わる物質の働きを抑えることで症状の緩和を助けます。
ただし、ロキソニンテープは肩こりそのものを根本から治す薬ではありません。特に、肩が重い、張っている、だるい、長時間のデスクワークで慢性的につらくなるといった肩こりは、姿勢の悪さ、筋肉の緊張、血行不良、運動不足、ストレスなどが関係していることがあります。このような肩こりでは、ロキソニンテープで痛みが軽くなることはあっても、原因が残っていれば再び症状を繰り返す可能性があります。
ロキソニンテープが向いているのは、肩こりに加えて肩の痛みがはっきりある場合です。肩を動かすと痛い、押すと痛い、仕事や運動のあとに肩まわりが痛む、肩こりに伴って局所的な痛みがあるといったケースでは、短期間の対処として役立つことがあります。一方で、痛みよりも重だるさや張り感が中心の場合は、湿布だけに頼らず、体を温める、肩甲骨を動かす、同じ姿勢を避ける、睡眠や作業環境を見直すなどのケアを組み合わせることが大切です。日本整形外科学会でも、肩こりの予防として、同じ姿勢を長く続けないこと、肩を温めて血行をよくすること、適度な運動や体操、入浴によるリラックスなどを挙げています。
また、ロキソニンSテープを使うときは、1日1回、痛みを感じる患部に貼ることが基本です。15歳未満は使用できず、1日4枚を超えて使用しないこと、連続して2週間以上使用しないこと、5〜6日使用しても症状がよくならない場合は相談することが大切です。傷口、湿疹、かぶれ、粘膜、目の周囲などには貼らず、汗や水分をふき取ってから使いましょう。
肩こりは身近な不調ですが、すべてが単なる筋肉のこりとは限りません。腕や手のしびれ、肩が上がらない、首から腕に痛みが走る、頭痛や吐き気を伴う、夜眠れないほど痛い、痛みが長引くといった場合は、湿布だけで様子を見るのではなく、早めに医療機関へ相談した方が安心です。日本整形外科学会でも、肩こりには頚椎疾患や肩関節疾患など、別の原因が関係する場合があると説明されています。
ロキソニンテープは、肩こりに伴う痛みを抑えたいときの選択肢のひとつです。しかし、本当に大切なのは、痛みを一時的に抑えるだけで終わらせず、肩こりを起こしやすい姿勢や生活習慣まで見直すことです。痛みが強い日はロキソニンテープを正しく使いながら、普段から肩まわりを動かす習慣、体を冷やさない工夫、デスクワーク中の休憩、睡眠環境の見直しなどを続けることで、肩こりを繰り返しにくい状態を目指しましょう。
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